
子供の時に毛虫に刺された時以来、今年ケムシの毛がささりかぶれました。
早い対処により、被害が最小限に抑えられますのでご紹介します。
ケムシに触れるとどうなりますか?
チョウやガの幼虫はケムシあるいはイモムシです。ケムシの毛には毒があってかぶれるもの、と思われがちですが、すべてのケムシが毒を持っているわけではありません。実際には有毒毛を有する一部のケムシに触れた場合にだけ皮膚炎を生じます。
日本皮膚科学会HP参照
有毒毛には主に毒針毛(どくしんもう)と毒棘(どくきょく)があり、前者はドクガ類(ドクガ、チャドクガなど)、後者はイラガ類(イラガ、ヒロヘリアオイラガなど)の幼虫に備わっています。
ドクガ類の毒針毛は長さ0.1~0.2mmの微細なもの(資料17)で、幼虫1匹に数十万本以上が密生しているため、これに触れると激しいかゆみを伴うジンマシンのような症状、あるいは赤いブツブツが多発します(資料18)。これは首やうでに集中して生じるのが特徴で、掻くことで次第に増数します。

日本皮膚科学会HP参照

日本皮膚科学会HP参照
都心部や市街地ではツバキやサザンカにつくチャドクガの幼虫による被害が多く、問題になっています(資料19)。庭木の手入れをした後に発症することが多いですが、ケムシに触れた覚えがなくても皮膚炎を生じる例が意外に多いようです。

日本皮膚科学会HP参照
イラガ類の毒棘に触れると、その瞬間にピリピリした激しい痛みと発赤が出現し、1~2時間で一旦治まります。しかし、その翌日に同部が赤く腫れてかゆみを生じることがあります。
主に西日本の人家周辺ではサクラやカエデ、バラ、クスノキなどにつくヒロヘリアオイラガの幼虫による被害が多発しています(資料20)。

日本皮膚科学会HP参照
虫さされの治療はどうすればよいですか?
虫さされの治療は、軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬でもよいですが、赤みやかゆみが強い場合はステロイド外用薬が必要です。症状が強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬が必要になるので、皮膚科専門医を受診するのがよいでしょう。ただ、これらの治療はあくまで現在の皮膚症状を抑えるのが目的であり、原因虫からの回避、あるいはその駆除対策を実施しなければ新たな虫さされの症状が現れる可能性があります。
日本皮膚科学会HP参照
虫さされの予防はどうすればよいですか?
ドクガ類やイラガ類による被害を予防するには、何よりも有毒の毛虫に触れないように注意することが最も大切です。もしドクガ類の毒針毛に触れた場合は、すぐにセロハンテープを用いて皮膚に付着した毒針毛を取り除き、よく泡立てたセッケンとシャワーで洗い流すことで被害を最小限に留めることができます。
日本皮膚科学会HP参照
体験談
私の場合は首に落ちてきたのを払ったのですが、その際に毛がしっかり刺さってしまったようです。
払ったのが木か葉っぱだと思っていたのですが、だんだん痒くなってきました。
ケムシと気付いてなかったので普通に掻いてしまいました。
家に帰ってから首と顎と目の周りが赤くなっていることに気付き、とりあえずムヒでかゆみをおさえました。
皮膚科とか病院に行きたかったのですが、新型コロナウイルス感染のリスクが高いと思い、様子見する事にしました。
凄くかゆくなるので、触らないようにするのが大変でした。
特に首は特大キスマークみたいになっていたので、絆創膏で隠しましたが、余計にキスマークみたいになってしまい恥ずかしかったです。
1週間程でかゆみは収まりましたが、まだ痕は残っている状態です。
マスクをすることで顎を触らないようになりますが、マスクをとっているといつの間にかさわってしまい、いまだに少しかゆい時があります。
日本皮膚科学会HPにセロハンテープで毛をとると書いてありましたので、家にあったガムテープでペタペタやりましたが、とれているかよくわからなかったです。
見た目にはわかりませんが、おそらくやってよかったのだと思います。
とりあえずかゆい時はムヒで耐えましたが、病院に行けるのであれば、早く行くべきだと思います。
私の対処法はあくまで、病院に行かない場合ですので、おすすめしません。
自己判断ではなく、医師に判断してもらいましょう。
私も悪化したら病院に行こうと思っていましたので・・・
暖かくなるとケムシも増えますので、特に日本人の好きな桜の下などでは気をつけてください。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。